大辻雄介の「教育のIoT思議」 第5回:タンジブルな遠隔授業を。

離れていても“つながり”を強くする教育×ICT

大辻 雄介/2016.12.10

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大きくなると、近くなる。

10年以上、遠隔授業の教務設計や講師に従事してきて最近感じるところがあります。遠隔授業はパソコン上の小さなウィンドウに講師の顔が映し出され、受講者に語りかける画面レイアウトのシステムが多くあります。

パワーポイントなどの資料を映すエリアにレイアウトの大半が割かれ、顔が小さくなっています。せっかく相互の顔が見えているインターフェイスであるにもかかわらず、ウィンドウが小さいことで話し手の「人の気配」があまり感じられず残念です。ウィンドウが小さいと、相手が少し遠いですね。

一般的な遠隔授業システムのレイアウト(講師は12年前の筆者)

しかし最近は大きなスクリーンを利用した遠隔システムも登場し、テレワークや遠隔授業のシチュエーションでも活躍しています。大きなスクリーンで行う遠隔授業は既存のシステムと比較して話者同士の「親和性」が高まるように感じています。

生徒同士も休憩時間に自然と会話が弾み、すぐに友達のように親しみを感じている様子です。

私自身も以下のCMで紹介しているNEC製SmoothSpaceを使って島根県と宮崎県をつないで授業をしています。接続先の飯野高校の梅北先生とスクリーン越しにすっかり仲良くなってしまい、11月に実際にお会いしたときに「我々が対面で会うのは実は二度目ですね」と言われ驚きました。

確かに11月の前は6月に一度会ったきりだったのですが、すでに何度もお会いしているような気がして打ち解けてしまっていたんですね。ともに新しい遠隔授業に挑戦している同志のような意識が芽生えていたことも影響していると思いますが、梅北先生にご指摘いただくまで「まだ会うのは二度目」とは全く気付いていませんでした。そのぐらい画面の大きなシステムは親和性を高めるのです。

SmoothSpaceを紹介したCM。遠隔授業当日の生徒同士の「つながり」が感じられる。