世界各国のベンチャー企業や大学の研究テーマ、特許、新製品への投資データを保有し公開しているアスタミューゼ株式会社。実は世界中でさまざまな情報は公開されているが、そこにたどり着き情報を生かせている人は多くはない。

集めた膨大なデータを徹底的に分析し、仮説を立てながら社会のトレンドを読み取る……それらはアスタミューゼが展開する法人向け・個人向け各事業へ活用されている。

事業企画・マーケティング部に所属し「astamuse.com」のサービスディレクターも務める波多野智也氏(以下、波多野氏)は、分析データや人々の検索ワードから次のトレンドも読めると話す。

アスタミューゼ 波多野智也氏

「『IoT』という言葉を耳にすることが多くなったと思うかもしれませんが、実は2年前にはすでにその傾向が現れ始めていました(2016年10月取材現在)。アスタミューゼのサイトに来るユーザーの動きを見ていると『あぁ、次はこの領域が盛り上がるんだな』っていうのがわかるんです。IoTに関連する技術用語がよく検索されているな、と思っていたらその後バッと広がりました」

アスタミューゼが収集した膨大なデータにたどり着く人たちの興味を知ることで、これから話題になるキーワードが見えてくるということらしい。そもそもアスタミューゼとは何のためにデータを集めているのだろうか?