米ウォールストリート・ジャーナルや米マッシャブルによると、米フェイスブック(FB)はこのほど、米国とインドのテクノロジー業界で実績を持つ人物を雇い入れた。
モバイルサービスのエキスパート
これにより同社は、ここ最近力を入れているメッセージングアプリ「Messenger」の事業強化を図るという。
フェイスブックが新たに採用したのはアーナンド・チャンドラセカラン氏という人物。マッシャブルによると、同氏はモバイル端末向けネットサービスの分野で専門知識を持つ業界の大物。
同氏は2011年から2014年まで米ヤフーでモバイルと検索プロダクトのシニアディレクターを務めていたが、ヤフー退社後は、インド最大の通信事業者バーティ・エアテルに籍を置き、音楽ストリーミングサービスのアプリやモバイル決済サービスを立ち上げた。
その後同氏はインドの電子商取引大手、スナップディール・ドットコム(Snapdeal.com)に移り、最高プロダクト責任者(CPO)を務めていたが、数カ月前に退社した。
同氏は今後フェイスブックでMessengerアプリの世界戦略とパートナーシップ業務を統括するという。早ければ米国時間の9月20日にも正式な発表がある見通しだとウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
「Messenger」を情報共有のプラットフォームに
同紙によると最近は、フェイスブックが2014年に買収した「WhatsApp(ワッツアップ)」や、中国インターネットサービス大手、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)が手がける「WeChat(微信)」などのメッセージングサービスが人気を集めている。
そうした中、フェイスブックが自社開発してきたMessengerは今年7月、その利用者数が10億人を超えた。このような状況で同社はMessengerを、個人同士が情報共有するための、SNSの次ぎに来るプラットフォームと捉えており、利用者の様々なオンライン活動の拠点にしたいと考えている。