英フィナンシャル・タイムズなどの報道によると、米アマゾン・ドットコムはまもなく、スピーカー型の音声アシスタント端末「Echo(エコー)」を欧州で発売するという。
Echo、初めて米国外で販売へ
同社は9月14日に英国ロンドンでプレス向けイベントを開催し、その会場でこの端末の欧州展開を発表すると見られている。当初販売対象となるのは英国、アイルランド、ドイツ、オーストリアの4カ国とのことだ。
同社はこのEcho端末を2014年11月に市場投入したが、これまでは米国のみで販売していた。
Echoは、高さ23.5cm、直径8.3cmの円筒形の端末。本体には2つのスピーカーと7つのマイクを内蔵しており、「遠距離音声認識」と呼ぶ技術で、室内の離れた場所にいても利用者の音声命令を聴き取る。
そして常にインターネットに接続しており、AI(人工知能)を使った同社の音声アシスタントサービス「Alexa(アレクサ)」を利用できる。
Echoでは、アマゾンの音楽配信サービスなどからの音楽再生や、同社傘下のオーディオブックサービス「オーディブル(Audible)」の朗読再生、ラジオ局のニュース/天気予報の再生、アラーム、タイマー、To-doリストやアマゾンのショッピングリストへのアイテム追加などが可能となっている。
アマゾンのハードウエア製品を牽引
アマゾンはこの端末の販売実績を公表していないが、米国の調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)は今年5月、その累計販売台数が300万台になったと推計していた。
またザ・バージなどの海外メディアによると、Echoは米国で好調に売れており、同社のハードウエア製品の売り上げを牽引しているという。