米アップルが中国で販売を強化する。10月26日、同社はオンラインストアの簡体字中国語版を開設したと発表した。
中国本土の顧客に向けたオンライン直営店で、取り扱うのはパソコンの「マック(マッキントッシュ)」やスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」、タブレット端末「アイパッド(iPad)」など。他国で展開しているオンラインストアと同様の品ぞろえになる。
28日時点では「アイフォーン4」や「マックブックエア(MacBook Air)」などの最新モデルの発送時期が「未定」となっているが、アイパッドなどは24時間以内に発送するとしている。
またパソコンのオプションや、音楽プレーヤーの刻印サービス、送料無料といったサービスも他国と同様に提供する。
実店舗展開も積極的に
米ウォールストリート・ジャーナルによると、これまで中国の顧客がアイフォーンを購入する場合、アップルのウェブサイトで注文してから、商品を店舗まで取りに行かなければならず、大都市圏以外の消費者には購入が困難だった。
今回のオンラインストアはアップルにとって世界最大の携帯電話市場、米国に次ぐ世界2位のパソコン市場で販路を広げる大きなチャンスになると伝えている。
同社の販売体制はこれまで、アイフォーンの通信キャリアである中国聯合(チャイナ・ユニコム)などの認定再販業者に頼るところが大きかったのだが、アップルは9月にアイフォーン4の発売に合わせて北京と上海に新店舗を2店オープンさせた。
これで同社の中国本土における直営店は計4店舗。今後もこの計画を進め、来年には合計25店舗をオープンさせたいとしている。