先日、年賀状を投函し終えました。例年、年末に書き終えることが多い我が家にしては、珍しいことです。まったくもってお恥ずかしい話ですが。
宛名を書いていると、年賀状だけのやり取りの方々が増えてきていることに気が付きます。特に顔を合わせる機会が少なくなってきているのが、親族の面々。冠婚葬祭を除くと、一堂に会する機会が少なくなりました。
私の両親を含め高齢化が進んだことや、遠方で暮らす世代が多くなったことが、その原因なのでしょう。正月には本家に集まり、祖父母や叔父叔母、いとこたちと楽しく過ごした幼少期が懐かしいです。
気がかりなのは、私以上に親族と会う機会が少ない私の子どもたち。このままでは、簡単な家系図を作って説明しなければいけないかもしれません・・・。
自分のルーツを辿る旅
その家系図を作る上で、参考になる書籍が『ファミリーヒストリー 家族史の調べ方・まとめ方 』(宮徹著、WAVE出版)。
父親の死を経て、母親の介護が落ち着いた著者は、家系図や先祖個人の情報をまとめた家族史を制作することを思い立ちます。
その魅力に没頭した著者は、戸籍や墓碑銘、兵籍簿、手紙、郷土史をもとに、ついに江戸時代の先祖まで遡ることに成功します。本書は、この時の体験をもとに、家族史をまとめるためのノウハウが詰まった1冊です。
その中でもいろいろと考えさせられるのが、先祖のエピソードを重要視する姿勢。あえて、エピソードを意識的に集めることで、家系図や記録だけでは伺い知れない先祖の生き生きとした姿を甦らせるのです。
そこで、著者はエピソードを聞き取る機会として、年長者を囲んでの親族会を設けることを勧めています。