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(文:西田 宗千佳、ジャーナリスト)

 2015年になって、映像配信ビジネスは急速に進歩を遂げています。海外からの大手参入も相次いだことから、2015年を「日本のビデオ・オン・デマンド(VOD)元年」とする声も大きいようです。ただ、実際には、日本は10年以上前からVODに取り組んでいました。それが泣かず飛ばすであったのが、日本の不幸とも言えるでしょう。

 なぜ2015年になって急に動き出したのか? その背景を知ることで、2016年に何が起きるかも見えてきます。

国内2社の積極策でNetflix参入が決まった?!

 2015年の映像産業にとって、台風の目が「Netflix」であったのは間違いありません。全世界で7000万を超える有料会員を持つ、世界最大の映像配信事業者が、9月に日本へ上陸しました。