米感謝祭週末の売り上げ減、購買動向の変化が影響か

米ニューヨークの老舗百貨店「メーシーズ」前で、感謝祭当日の午後6時にスタートする「ブラックフライデーのセールを待ち構える買い物客〔AFPBB News

 米コムスコアがこのほどまとめた米国の年末オンラインショッピングに関するリポートによると、今年の「サイバーマンデー」(11月30日)におけるオンライン消費支出(暫定推計値)は31億1800万ドルとなり、1日のオンライン支出額として初めて30億ドルの大台を突破した。

モバイル経由の支出は53%増

 この31億1800万ドルという金額は昨年のサイバーマンデー(12月1日)と比べ21%多い。

 また今年のサイバーマンデーのオンライン支出のうち、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末経由の支出は8億3800万ドルとなり、全体の27%を占めた。

 このモバイル端末経由の支出額の昨年に比べた伸び率は53%で、全体の伸び率を大きく上回っている。一方でパソコン経由の支出額伸び率は12%にとどまった。

 感謝祭の休み明けの最初の月曜日は、オンライン小売りが活況を呈すことからサイバーマンデーと呼ばれ、オンライン販売における最も重要な日との評価が定着している。

 ただ、ここ最近は消費者の買い物のタイミングが分散化しており、その重要性は低下してきたとも言われている。

 しかし、コムスコアのジャン・フルゴニ名誉会長は、「今年も過去最高となった金額と伸び率は、サイバーマンデーが依然としてショッピングシーズンの重要な一日であることを示している」と述べている。

 コムスコアのデータによると、今年のサイバーマンデーにオンラインショッピングサイトを訪れた米国人の数は1億780万人となり、昨年から23%増加した。