相次ぐ「コピー建築」に疑問の声、中国

AFPBB News〕中国・重慶の公園にある、米サウスダコタのラシュモア山を模倣した像(2014年2月21日撮影)(c)AFP/Mark RALSTON

 文化の担い手としての役割を期待される書店の現場。

 とはいえ、あくまでも私たちは小売業。毎日、売り上げの数字とにらめっこしている点では、他の商売と変わりません。そんな中、テレビで目にした、新国立競技場の建設計画見直しに関する森喜朗元総理の「たかが2500億円」発言。

 こちらは数万円、いえ数千円でも売り上げを伸ばそうと、必死に無い知恵を絞っている状態なのに、向こうは億単位のお金を「たかが」と言ってしまう狂った感覚。店で働く私たちの間に虚無感が漂った感じがしたのは、気のせいでしょうか。

 その森元総理は、昨年のソチオリンピックでも転倒した浅田真央選手に対し、「見事にひっくり返った」と発言し、物議を醸しました。ただし、講演内容を全文読み直してみると、浅田選手を何度もかばっていることに気が付きます。

 センセーショナルな話題づくりを好むマスコミの体質が現われた一件でした。それ以来、私はマスコミの報道を鵜呑みにしない癖をつけるようにしました。

徹底して真相を追求する

 そのマスコミの報道の裏側に迫るのが、『騙されてたまるか 調査報道の裏側』(清水潔著、新潮社)。

『騙されてたまるか 調査報道の裏側』(清水潔著、新潮社、定価842円)

 著者は、ジャーナリストの清水潔氏。『FOCUS』編集部を経て、現在は、日本テレビ報道局記者です。高飛びした殺人犯たちをブラジルまで追いかけ、桶川ストーカー殺人事件では、警察より先に犯人にたどり着き、函館空港でのハイジャック事件で走りまわり・・・。その中でも、すでに解決したはずの事件を疑問に感じ、冤罪キャンペーン報道を続けた結果、司法を動かすことに成功した「足利事件」は世間に衝撃を与えました。

 そんな著者は、「伝聞」を嫌い、自分の目で見て、耳で聞き、頭で考えることがモットー。「記者クラブ」に代表されるような、当局側の公式見解だけを伝える報道に疑問を呈し、自らの足で調査し、納得した上で、初めて報道する姿勢を貫いています。パソコンやスマートフォンの普及で、手軽にネットで情報収集ができるようになった現代だからこそ、重く響く言葉です。