ミス・ワールド狙った攻撃情報に警戒、在インドネシア各国大使館

ミス・カナダに選ばれたアナスタシア・リンさんは無事に最終大会に参加できるだろうか。写真はインドネシアのバリ島で開催された2013年のミス・ワールド最終大会(資料写真)。(c)AFP/SONNY TUMBELAKA〔AFPBB News

 ミス・カナダに選ばれた中国系女性が、米国の連邦議事堂で開かれた公聴会で、中国共産党政権の人権弾圧を激しく非難した。

 特に中国当局が邪教と断じてきた気功集団「法輪功」の信奉者に対する過酷な弾圧を取り上げ、中国に対して抗議するよう米国に求めた。ただし、この女性が出場するミス・ワールドの最終大会は今年12月に中国・海南島で開かれる。女性が無事に出場できるのか心配する声があがっている。

迫害、殴打、拷問されている法輪功の信奉者

 米国の首都ワシントンの丘に建つ連邦議会の議事堂内の大きな会議室に、一輪の花が咲いたような光景だった。その会議室は、ダークスーツの議員たちをはじめ、証人も傍聴者も年配者や男性が多く、地味な色調で埋め尽くされていた。その中でただ1カ所、淡いクリーム色のジャケットのすらりとした若い女性の姿は輝きを放つようだった。決して派手ではないが、その美しい容姿は、どうしても会議室の中で目立ち、異彩を放っていた。

 アナスタシア・リンさん、25歳、カナダのトロント大学で国際関係と演劇を専攻して卒業した中国系カナダ人の女性である。リンさんは中国の湖南省で生まれ、13歳のときに母親に連れられ、移民としてカナダに渡った。中国名は林耶凡だが、いまでは完全なカナダ国籍である。カナダでは大学生時代から女優として映画、テレビ、舞台などで活動してきた。