サムスン電子、日本向け新型スマホから自社ロゴ消す

サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーS6」〔AFPBB News

 米IDCが5月11日に公表した中国スマートフォン市場に関する調査によると、今年1~3月期おける同国のスマートフォン出荷台数は1年前の1億320万台から4.3%減少し、9880万台となった。同国で四半期出荷台数が前年実績を下回るのは6年ぶりだという。

「もはや新興市場ではない」

 IDCが併せて公表した過去2年間のグラフを見ると、一昨年の1~3月期に前年同期比2倍以上で伸びていた同国のスマートフォン出荷台数は、その後の伸びが低下している。

 過去5四半期の出荷台数を見ても、前四半期比で横ばいが続いているといった状態。同国のスマートフォン市場は急速に飽和状態に達したという。

 IDCのマネージングディレクター、キティー・フォク氏によると、中国はこれまで新興市場と考えられてきたが、今や同国で売られる携帯電話はその大半がスマートフォン。米国、英国、オーストラリア、日本などの成熟市場と同じ状況だという。

 「こうした状況では、既存ユーザーに新モデルへの買い替えを促すことが市場成長にとって重要だ」と同氏は指摘している。

中国の普及率、すでに90%以上

 またこのリポートについて報じた米ウォールストリート・ジャーナルによると、中国のスマートフォン市場の減速は、新規購入者がいなくなったことが要因と専門家らは見ている。

 同国は2011年に米国を抜き世界最大のスマートフォン市場になった。その普及率はすでに90%以上に達しており、今やほぼすべての人が1台のスマートフォンを所有している。