『中国市場 「7つの真実」』最終回となる今回は、総括として、これまでのケーススタディからの示唆を俯瞰し、日本企業が陥りがちな「7つの症状」への処方箋として、まとめ直してみます。
日系中国進出企業「7つの症状」への「処方箋」
DI 板谷:『中国市場 「7つの真実」』と題し、16回にわたって続けてきた本対談ですが、いよいよ本日で最終回となりました。
ここでまず、もう一度簡単に、これまでの7つのケーススタディの示唆を振り返ってみましょう。
LC 朴:15回の徹底的な議論を経て、大事なポイントは、ほぼ出し切った手応えがありますね。
そしてよく見てみると、これらの示唆の中でも、いくつかの大きなにグループ分けられそうです。「ヒト」に関わる部分、「パートナリング」に関わる部分、「現地化・ローカライズ」に関わる部分・・・。
DI 板谷:はい、まさにその通りです。
第1回でもご紹介した通り、日系企業が中国市場でうまく戦えていない原因を、私は「7つの症状」という形でライフワーク的にまとめてきました。
そして、せっかくの朴さんとの対談から得られたヒントを、「7つの症状」への「処方箋」として纏め直せないか、と実はずっと考えていたのです。それが次ページの表です。