ランチタイムに客が行列をつくる人気店

 大型連休が終わり、閑散としていたオフィス街に人が戻ってきた。今週はまだ“9連休中”という人もいて、ランチタイムの飲食店の混み具合は従来ほどではないだろうが、週があければ人気店の前に、また行列が起きることだろう。

 行列に並んで待つという行為。客としては「並んで待った甲斐があった」という満足感につながる場合もあれば、「いつまで待たされるんだ」というストレスにつながる場合もある。

 一方の店側は、客にストレスをなるべく感じさせず、満足感を与えるため、あの手この手の工夫を試みている。

「ここまで待ったのだから」で満足感が高まる

「マイナビスチューデント」が社会人と学生1000人以上に実施した2013年のアンケートでは、「とても食べたい飲食店に行列ができていたら、どのくらいなら並ぶか」という問いに対する答の平均時間は「37分」だったという。

 また、「やっとのことでありつけた料理は、並んだかいがあったか」という問いには、「とても」と「まあまあ」合わせて、71.9%が「あった」と答えたという。

 このアンケートでは好意的に捉える人もかなりいるが、飲食店で「待つ」という行為は、客の満足度にプラスの影響もマイナスの影響も与えそうだ。