米メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムは米国でオンラインホテル予約サービスを本格的に始めたという。
このサービスは「Amazon Destinations(アマゾン・デスティネーションズ)」という。米ウォールストリート・ジャーナルによると、米国時間4月20日の午前0時少し前に、大々的な宣伝をすることなく始まった。
子会社のクーポン事業でサービス開始
現在のところ米国の3つの都市圏の利用者を対象としており、サイトには米北東部、南カリフォルニア、太平洋岸北西部のホテル、イン、B&B(ベッド&ブレックファスト)が登録されている。
その数は約150軒で、小規模の独立系宿泊施設が中心だが、中には大手のホテルもいくつかある。
アマゾンは2011年に「Amazon Local(アマゾン・ローカル)」という子会社を設立しており、ここでレストランや小売店の商品、各種サービスや演劇チケット、カルチャー講座の参加費などが半額以下になるクーポンを販売している。
ウォールストリート・ジャーナルによると、同社は2012年からこのAmazon Localサイトで試験的にホテル予約サービスを始めていた。
ただしこれまでは主に空室解消を目的に大幅値引きされる宿泊プランを対象にしていた。いわゆるラストミニッツ(直前売り切り)宿泊クーポンだ。
新たに始めたAmazon Destinationsはこれとは大きく異なる。例えばホテルなどの事業者が通常料金の宿泊プランを掲載できるなど、より柔軟に料金設定ができる。