自民党の今津ひろし衆議院議員をゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(9月21日放送/Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。集団的自衛権をめぐる議論やサイバー空間・宇宙における安全保障への取り組みについて語った。
米国依存の安全保障から国際協調に基づく積極的平和主義への転換を
中山 今回は、自民党の今津ひろし衆議院議員にお話を伺います。先生は国防問題、宇宙の安全保障にお詳しく、自民党の次期安全保障調査会長にご就任予定ですが、簡単にどんなことをされるのかご説明いただけますか。
今津 一言で言えば、日本国民の命を守ることに尽きます。日本は敗戦後、平和憲法の名の下に経済のみを追い求めて、安全保障・防衛は日米安全保障条約を結んで米国に頼りきってきた。平和憲法、平和憲法と言って、厳しいところ、危険なところからずっと逃げ続けてきました。いわば一国平和主義です。
しかし、安倍(晋三)首相はいま国際協調に基づく積極的平和主義ということで、日本国憲法の国民主権、専守防衛という、その憲法の趣旨の下に、できるだけ国際貢献することを考えておられます。
ご承知の通り、いま北朝鮮には核ミサイルがあります。ロシアにも中国にもある。そうした中で、自分の国を自分だけ一国で守り切るという防衛力を持っている国は、おそらく3カ国しかない。米国、中国、ロシアです。
あとの国は自分の国を自分だけでは守れない。お互いに力を合わせて、外からの侵略に対して防御するという形になると思います。
日本の場合は、米国との同盟関係を強くしながら、それに加えて豪州、インドを結ぶいわゆる安保ダイヤモンド構想という新しい防衛体制を安倍総理は提案している。志を同じくする国が協力してお互いの国を守り合おうということです。
自分のことだけ考えていては、町内で仲よく暮らしていけない
中山 ただ、集団的自衛権については、大手メディアの世論調査によると、国民の理解はあまり深まっていないという印象があります。
いまの北東アジア情勢の中で、日本にはどういう危機があるのか、例えば北朝鮮がボタンを押せばミサイルが7分くらいで日本に飛んでくるという中で、日本をどう守るシステムがあるのか。日本は戦後、いい意味でも悪い意味でも平和ボケが続いてきた気がしますが、こうした問題をどのように国民に説明していくべきだと思いますか。