米フェイスブックは16日、同社サービスの利用者が手軽に慈善団体に寄付できる仕組みを導入した。今のところ米国のウエブサイトだけで提供しているもので、まだモバイルアプリなどにも対応していないが、順次対応を進め、参加団体も増やしていくとしている。
わずか数クリックで寄付が完了
今後は、友人の近況などを確認できるニュースフィードのページに表示される慈善団体の投稿と、慈善団体のフェイスブックページに「Donate Now(今すぐ寄付)」というボタンが表示されるようになる。
これをクリックすると、ポップアップ画面が現れ、そこで10ドル、25ドル、100ドル、250ドルから金額を選択、あるいは任意の金額を入力する。あとは次ぎに現れる画面でクレジットカード情報を入力するだけと簡単。
デビットカードやオンライン決済サービスのペイパルも利用できる。あらかじめカード情報をフェイスブックに登録しておけば、手続きはさらに簡単になる。
現在のところ参加している団体は、米国赤十字社やユニセフ、世界自然保護基金(WWF)、米国がん協会、国連の世界食糧計画(WFP)、それに、途上国の貧困層に少額融資を行うNPOのキバ(Kiva)など19団体だ。
フェイスブックによると発端は11月初旬にフィリピン中部を襲った台風30号(ハイエン)だったという。フィリピンの救援活動支援のために同社は国際赤十字と協力し、赤十字のフェイスブックページに前述の寄付ボタンを設けた。
これに多くに利用者が参加し、寄付金が集まった。フェイスブックはこれを踏まえ、利用者の誰もが、いつでも、自分が関心を持つ団体に寄付できる仕組みを導入しようと考えたという。