AsiaX(アジアエックス) 2013年10月28日、11月18日

 ごみの投げ捨てに対する罰金額が引き上げられる。「クリーン・アンド・グリーン」キャンペーンの開始式でリー・シェンロン首相は10月26日、ごみの投げ捨てに対し罰則を強化するため関連法を見直していると明らかにした。

 リー首相は「ほとんどの住民はきれいな環境維持に努めているが、少数の者が依然、ごみを投げ捨て、ホーカーセンターのテーブルを汚したまま去り、執行官をののしるケースもある。そうした行為を我々は許容してはならない」と語った。

 環境庁(NEA)によると、罰金の引き上げを計画している。現在の罰金は300Sドル(約2万3000円)。命令に不従順で裁判所に出頭を命じられた者は、初犯が最高1000Sドル(約7万8000円)、再犯が同5000Sドル(約39万3000円)の罰金を科せられ、延べで最長12時間、公共の場所の清掃を命令される。

 NEAは市民がボランティアでごみの投げ捨てを監視する計画も試験実施する。市民がごみを投げ捨てた人に注意することができる制度で、リー首相は「国を清潔に保つ最善の方法は罰金や規則によってではなく、環境を大事にしない者に社会的圧力をかけること」と説明した。

 政府はまた、経済成長と良好な住環境を作り出すための基本計画「持続可能な国土」に、環境に配慮したホーカーセンターの建設、二酸化炭素排出の削減を盛り込むことも決めた。

(10月28日)