米国の調査機関ACSIがまとめた家電・エレクトロニクス製品の顧客満足度調査によると、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末を含む「パソコン」カテゴリーの平均満足度点数は79点となり、昨年から1.3%低下した。
アップル、10年連続で首位を維持
このうちデスクトップパソコンとノートパソコンの満足度はいずれも79点で、カテゴリーの平均値と同じ。だが、タブレットの点数は平均を上回る81点となった。
メーカー別の満足度を見ると、米アップルが前年比1.2%増の87点と、平均を大きく上回り、過去最高を更新した一昨年と同じ水準になった。アップルは2004年に首位に浮上して以来、10年連続でトップを維持している。
「消費者のモバイルへの移行が進み、タブレットやスマートフォンに関心が集まる中、デスクトップパソコンの人気は低下が続いている」とACSIは指摘している。
この調査は米ミシガン大学ビジネススクールが開発した米国顧客満足度指数(ACSI:American Customer Satisfaction Index)に基づくもので、今回は4月6日~5月22日の期間、2727人の米国人に電話や電子メールで連絡を取り、最近購入した製品について、0~100点の範囲で満足度を評価してもらった。
パソコン満足度低下の原因はWindows 8?
これによると、アップルに次いで満足度が高かったのは米ヒューレット・パッカード(HP)で80点。3位は米デルの79点。
その後の東芝と台湾エイサーはそれぞれ78点と77点で平均を下回っている。また韓国サムスン電子や中国レノボ・グループ(聯想集団)、台湾エイスース(華碩電脳)を合わせた「その他」は76点だった。
これらのメーカーのうち昨年から点数が伸びたのはアップル、HP、東芝の3社のみで、ほかは軒並み下げている。