8月25日に放送された『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)は、日教組が日本の戦後教育に与えた影響について語ったほか、漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題や、党運営をめぐり揺れるみんなの党などを取り上げた。

日教組が日本の戦後教育に与えた影響を憂慮

中山 日本教職員組合(組合員数約27万人)の第101回定期大会が25日に神奈川県で始まり、2013~14年度の運動方針案が提案されたと報じられました。

 日教組が支持協力する政党として、従来の方針には明記していた「民主党」と「社民党」の文言がなく、出席者からは「文言が削られた理由を聞かせてほしい」といった質問が出たそうです。

 日教組は戦後民主教育を掲げて1947年に結成され、これまでさまざまな教育課題に関する活動や政治的な活動を行っていますが、私は日教組が戦後の日本の教育に非常にネガティブな影響を与えたと思っています。

 例を挙げると、かつて自民党が国旗国歌法に賛成した時に彼らは真っ向から反対してきたほか、卒業式における国旗掲揚・国歌斉唱に対して県教職員組合から激しく反対され、広島県立世羅高校の校長が自殺に追い込まれた事件もありました。

 他にもこんなことがありました。私が関西テレビの「たかじん胸いっぱい」に出演した際に「校長よりも一般教員の給与の方が上回るケースがある」と発言したところ、日教組のメンバーが大挙して関西テレビへ抗議に押し掛け、番組側が謝罪して私も以後の出演を見送る事態となったのです。

 確かに現行制度の下では僅差ながら校長の給与の方が一般教員よりも高額です。しかし、一般教員に手当てが付くと逆転する場合もあるでしょうし、それに校長は修学旅行や林間学校などの宿泊授業では経費が支給されず、持ち出しになります。要するに個人支出で見ると負担が大きいのです。