そして、大学の近くの名物店らしく小豆や餅が足りないと感じると無料で追加してくれる。ただし、氷の追加はない。韓国の食堂ではご飯の追加には料金がかかるが、付け出しに出されるおかず類は無料で追加可能なのだが、その発想に似ている。
今年の人気はオレオ入りかき氷

朝鮮時代の首都、漢陽(ハンヤン)の氷の貯蔵庫としては東氷庫(トンビンゴ)と西氷庫(ソビンゴ)があった。そこの氷は王様が下賜するものでとても大事なものであったという。
現在では氷の貯蔵庫があった場所は、地名だけが残っている。その氷庫の1つである、東氷庫の場所にできた「東氷庫」もかき氷専門店として有名だ。
ここのパッピンスも昔ながらのシンプルなパッピンスを売りにしている。東氷庫には、現在マンションが立ち並び、繁華街とは言えない場所だが、それでも行列ができるほどの盛況である。
もう1つ、今年、韓国のかき氷で人気の新メニューは「オレオ入りかき氷」である。米国のお菓子、オレオを砕いて、ミルク入りのかき氷にまぶす。店によっては隠し味として甘い小豆を入れるところもある。
筆者も食べてみたが、かき氷より濃厚な感じがして新鮮な感覚でおいしかった。
さて、韓国でかき氷を食べる場合の注意事項がある。「伝統的」「昔ながらの」を売りにするかき氷以外は1つを注文して3人ぐらいで食べる感覚なので、2~3人でつつきながら楽しんでいただきたいものだ。