南国新聞 2013年6月6日 

 (マレーシア)非政府組織プルダナ・グローバル財団のバイク愛好家5人が、「1マレーシア耐久ライド」と銘打って6月16日から世界平和のメッセージを伝える世界一周走行の旅に出ることになった。

バイク愛好家5人を見送るナジブ首相(中央)、写真提供:マレーシア首相府

 燃料タンクの容量を拡大するなどの改造を施したBMW F800バイクを駆って世界一周に挑む5人は、クアラルンプール出発後、東アジアからヨーロッパに入り、さらに南北アメリカを縦断、世界40カ国以上、総走行距離5万キロにわたるルートを6カ月かけて走行する計画。

 バンク・ラキャットやBMWマレーシアなどの資金援助を得て3年かけてこの走行計画を準備してきたのは、チーム・リーダーでビジネスマンのザムリ・モハメドさん(49)、ビジネスマンのアズハリ・ジェマオンさん(40)、学校教師のロスマディ・サアドさん(46)、警察官のアリフィン・イドリスさん(52)、バイク修理工場オーナーのファイザル・スクレーさん(36)の5人。

 ザムリさんによれば、チームを組んでのバイク世界一周走行としては世界初となるこの走行には、1人あたり50万リンギ以上の費用がかかる見込み。

 ザムリさんは、「マレーシア人として初めてとなるこの試みは、世界平和のメッセージを伝えるとともに、同様の世界一周の旅を達成する夢を抱くよう若者を鼓舞することを目的にした走行だ」と語り、完走への期待を膨らませている。

(5月27日NST)

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