ビッグマックやスタバの値段に「日韓逆転現象」

チーズ1枚で解雇は厳しすぎ、マクドナルドに賠償命令 オランダ

韓国でビッグマックを食べると、日本より高い〔AFPBB News〕

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 この記事によると、4月25日現在の「1円=11ウォン」という為替レートで計算すると、「ビッグマック」のウォン換算価格は、韓国3900ウォン、日本3520ウォンとなる。

 有名チェーンのラーメンや回転寿司、「スターバックス」や「ユニクロ」の価格でも同じようなことが起きているという。

 2009年に1円=16ウォンにまで円高に振れた頃に比べると、急激な変化だ。

 旅行客は為替レートに敏感だ。この記事によると、2012年第4土曜日に仁川-成田路線を利用した大韓航空便の日本人客は502人だったが、2013年の同日は236人で半減以下になったという。その分、韓国人の利用客は急増している。

 「日本の量的緩和の影響は北朝鮮リスクよりも大きい」――。2013年4月18日、米ワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で韓国の玄旿錫(ヒョン・オソク)経済副首相兼企画財政相はこう訴えかけた。

 ミサイル発射、核実験、韓国や米国への攻撃か――。世界中が注視している北朝鮮の動きよりもさらに「リスクが大きい」との発言には出席者もさぞ驚いたことだろう。

 例えはともかく、「アベノミクス」の衝撃が大きいことは間違いない。

 「海外のプラント商談で日本企業に競り負けた」「中国に半導体製造装置を売り込んだが、日本企業よりずっと価格が高く勝負にならなかった」「部品を納入していた日本企業から価格を20%以上引き下げるよう要請された」――。韓国の産業界ではあちこちでこんな声が上がっている。

現代自動車の「3重苦」

現代自の高級セダン、米での成功は未知数

北米市場で快進撃を続けてきた現代自動車が「3重苦」に見舞われている〔AFPBB News

 「現代自動車を直撃する3重苦」。最近、韓国メディアでは、こんな表現がよく使われる。

 つい数カ月前まで「5重苦」とか「6重苦」というのは日本企業が抱える苦悩のことだったが、一気に状況が変わりつつある。

 現代自動車の3重苦というのは、急速な円安・ウォン高、米国市場での苦戦、国内の労使問題の3つだという。