ドコモ、子供向けスマホ「SH-05E」を発表 機能制限が充実

NTTドコモが1月に発表した子供向けの「スマートフォン for ジュニア SH-05E」〔AFPBB News

 市場調査会社の米IDCが4日に公表したスマートフォン世界市場予測によると、今年の年間出荷台数は9億1860万台となり、携帯電話の全出荷台数に占める割合が初めて50%を超える見通しだ。

 ただ、これまでの出荷台数は、2011年が約4億9000万台、2012年が約7億1000万台と推移しており、それぞれの前年比伸び率は61%、44%だった。

 これに対し今年は29%の伸びにとどまる見通しで、先進国市場を中心とした需要の鈍化が示された格好だ。

 一方で端末価格の下落が進むことが予想されており、メーカー各社はこれまで以上に厳しい市場競争にさらされることになる。

中国、昨年米国を初めて抜く、今年も首位に

 IDCの予測によると、今年の出荷台数は中国が3億120万台となり、同国は国別出荷台数ランキングで首位を維持する。米国が1億3750万台でこれに次ぎ、3位は英国の3550万台、この後、日本(3520万台)、ブラジル(2890万台)、インド(2780万台)が続くと予測している。

 このうち中国は過去2年間の成長が目覚ましく、昨年初めて米国を抜いてトップとなった。一方米国は携帯電話利用者の大半がすでにスマートフォンを所有しており、成長は鈍化している。

 スマートフォンはこれまで、米国をはじめとする先進国市場で拡大してきたが、今後はそれに代わり、まだフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の比率が高く、高い経済成長が見込まれる新興国市場で伸びていくと見られている。