スマートデバイスとも呼ばれるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の市場規模は、この2月にも中国が米国を抜いて世界一になると見られている。
モバイルアプリの解析や市場調査を手がける米フラーリが18日に公表した調査結果によると、米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」と米アップルの「iOS」を搭載するスマートデバイスの今年1月における稼働台数は、米国で2億2200万台、中国で2億2100万台だった。
1年で1.5億台増、中国の驚異的な成長率
米国は1年前から5500万台(33%)増えてこの数に達したが、中国では同じ期間に1億5000万台増と、ほぼ3倍の規模になった。
中国の端末台数は今年2月に2億4600万台となり、米国の2億3000万台を上回るとフラーリは予測している。
フラーリが公表しているグラフを見ても分かる通り、スマートデバイスは米国でも着実に右肩上がりで推移しており、米市場は決して鈍化していない。しかしそれをはるかに上回るスピードで中国が伸びているというわけだ。
米国では11月下旬から年末にかけて1年で最も消費が伸びるホリデーシーズンがあり、昨年もこの期間にスマートデバイスがよく売れた。しかしもしこのホリデーシーズンがなかったなら、中国は2カ月早く米国を抜いていたとフラーリは推測している。
米国の人口は3億1500万人、これに対し中国は13億人超。このことを考えると米国は中国に抜かれた後、再び世界最大規模の市場になることはないだろうとフラーリは見ている。