米国では9月3日の月曜日がレーバーデーの祝日で、3連休だった。これまでの間、企業活動は比較的静かだったが、レーバーデーが明けると夏休みムードも終わり、一気に活気づくと言われている。
IT業界でもさっそく水曜日から大きな発表が目白押しとなる見込みで、今年の年末商戦に向けた各社の重要戦略が明らかになりそうだ。
各社の発表イベント、アップルに照準
例えば5日の水曜日には、米モトローラ・モビリティが、米グーグルに傘下入りして以降初めて大々的なスマートフォンの発表イベントを行うと見られている。
また同じ日に同じ米ニューヨーク市で、フィンランドのノキアが米マイクロソフトと共同で新型スマートフォンを発表すると言われている。
その翌日には米アマゾン・ドットコムがグーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載するタブレット「キンドル・ファイア(Kindle Fire)」の新モデルを発表し、さらに翌週の12日には米アップルが新型「アイフォーン(iPhone)」を発表するとうわさされている。
米ウォールストリート・ジャーナルによると、各社が休み明け早々に発表を急ぐのは、アップルを意識しているため。アップルよりも先に発表しておかなければ、自社製品の話題がアイフォーンにかき消されてしまうと懸念しているという。
とりわけノキアは、マイクロソフトの新モバイル基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン(Windows Phone)8」を搭載する製品を発表する予定で、これにより同社はスマートフォン市場で巻き返しを図ろうとしている。
マイクロソフトとの提携発表から1年7カ月が経つが、その間にノキアは39億ユーロの赤字を計上し、時価総額は70%も減少した。