吹田市議会副議長の神谷宗幣氏をゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。

 若手政治家グループ「龍馬プロジェクト」の全国会会長として活躍する神谷氏が、遅れる政府の復興対策や大阪維新の会が提案する教育基本条例案などについて語った。

若手議員が集い、明日の日本を考える「龍馬プロジェクト」

書の新たな可能性を探求、書家・紫舟のエキシビションが都内2か所で開催

志を持つ若手議員たちが集う龍馬プロジェクト(写真は書家・紫舟氏の「龍馬のことば」展の様子〔AFPBB News

中山 もうすぐ東日本大震災から1年になります。現職の吹田市議会議員として、震災についてどのように考えましたか。また、神谷さんが会長を務めている龍馬プロジェクトについて教えてください。

神谷 龍馬プロジェクトは、全国を回りながら20~40代の若く行動力のある政治家を集めて、共に日本の国家ビジョンを考える政治グループです。2010年に仲間と共に立ち上げ、現職議員約180名と、今後議員を目指す人やその支援者を含めて現在約250名が活動しています。

 大震災が起きた昨年の3月は、ちょうど市議会選挙前でした。震災発生直後はすぐにボランティアとして被災地に入りたいと思いましたが、目の前で私を応援してくださる方を差し置いて行くわけにはいかず、非常にもどかしかったのを覚えています。

 結果として選挙では当選できましたが、自分にできることは何だろうと考えるようになりました。この4月からは、龍馬プロジェクトのメンバーと原発20km圏内に入り、被災地の状況を地元で伝える活動を始める予定です。

復興に求められているのは、財源よりもまずスピード

中山 復興庁が示した復興交付金の配分額をめぐり、村井(嘉浩)宮城県知事と平野(達男)復興相が対立しています。

 要求額を大幅に削られ「復興庁ではなく査定庁だ」と批判した村井氏に対し、平野復興相は「熟度の低い計画があった」と突き放しました。この議論についてどう思いますか。

神谷 私の立場だったら、村井氏に軍配を上げます。東北の方々の気持ちを考えると、国民からいただいた税金を集中的に復興に充てるというのは、言いづらいことだと思うんです。

 村井氏も余分に税金をもらって何かをしようとする考えはないはず。そうした中で地域を代表して交付金を申請しているのに、「計画が甘い」と言われたら当然腹も立つでしょう。

 国はあまりに全てを管理しすぎですよ。中央政府というのは強くて然るべきですが、もう少し範囲を絞るべきではないでしょうか。国防や外交に専念して、もっと地方に裁量を与える。細かなことは全て任せるくらいの余裕がほしいと思います。