バンクーバー新報 2012年1月26日 第4号
一生のうち一度は見たいものの1つとしてよく挙げられるのがオーロラ。冬の夜空に光のカーテンが舞う幻想的な光景を見ると自然の壮大さに圧倒されてしまうだろう。
そのオーロラの鑑賞成功率が高いことで知られるのがイエローナイフだ。
まだ見たことのない人はもちろん、以前に行ったけどまた見たい!という人も、今年こそイエローナイフで感動のオーロラ体験をしてみませんか?(取材 大島多紀子)
オーロラとは?
オーロラとは北極や南極周辺で見られる大気の発光現象のこと。極点ではあまり発生せず緯度60~80度の磁極を中心としたドーナツ状の領域に多く発生する。これが「オーロラオーバル」や「オーロラベルト」と呼ばれているもので、イエローナイフもその領域の中にある。
そのうえ晴天率が高いためオーロラ鑑賞ツアーとしての一番の人気を誇っているのである。オーロラの形はカーテン状のはっきりと見える形と、ぼんやりとした薄い雲のように見えるものとがあり、見える色はピンク、青、紫、緑などで赤色はなかなか見られない。
光のカーテンが波打っているようにみえるが、実はオーロラそのものは動いているわけではない。光が点滅しているので動いているように見え、ゆらめくような幻想的な風景を作り出すというわけだ。
イエローナイフについて
イエローナイフは人口2万人ほどのノースウェスト準州の州都。1930年代にはゴールドラッシュで発展し、1990年代に入ってダイヤモンドの鉱床が発見されたことにより再び注目されている。
森と湖に囲まれた自然の美しい所で、夏は気温20度くらいになるが冬はマイナス30度にも下がる。冬のイメージが強いオーロラだが、8月くらいからオーロラを見ることは可能だとか。
夏場ならハイキングやフィッシングなどの自然を楽しむアクティビティもできるので寒さに弱くて、と躊躇する人には意外と穴場の時期といえるかもしれない。