12月14、15日の両日、東京都内で、おそらくIT関連企業のプライベートイベントとしては日本最大級の「Cloudforce 2011 Japan」(セールスフォース・ドットコム主催)が行われた。企業情報システムがクラウド、ソーシャルネットワークに向かう大きなうねりを肌で感じるために、筆者も参加してきた。
今年もビッグネームを集めた「さすが」と言えるイベントであったが、セッションでのスピーカーやデモ、展示を見るだけでなく、来場者を見て感じることも多かった。
会場自体がソーシャル化されている
まず気づくのは、PCを開いている人の「少なさ」である。こういったテーマのイベントだから当然なのかもしれないが、出展社の人も来場者も、スマートフォンやタブレットPCを触っている人がほとんどである。
筆者自身も、バッテリーが切れるまで終日スマートフォンを使いながらの聴講であった。当日参加できなかったスタッフに向けて、社内ソーシャルネットワーク上に、ポイントとなる話を適宜アップデートしていたのだ。
講演をライブで聞きながら、スタッフからの質問があればそれにも答える。また、同時に「Ustream(ユーストリーム)」でキーノートスピーチを見ているスタッフもおり、オンライン上で感想を言い合うやり取りもあった。聞くところによると、その生中継には継続的に500名超のアクセスがあったらしい。
またセッションの途中、スマホで写真を撮る人も何人か見受けられた。果たして許されている行為かどうかは分からないが、スクリーンに映されるスライドの中で重要そうなものを撮影している様子だ。
それらの写真もおそらく何らかの形でソーシャルネットワーク上にアップされていたのだと思われる。こういった光景も、これまではほとんどなかったのではないだろうか。
セッション時の質疑応答についても、スピーカーがツイッターで質問を受け付ける。その中からいくつかを取り上げ、その場で回答する。もしくは、そのつぶやきを議論の材料にする。