米グーグルは10月28日、テレビ向けソフトウエアプラットフォーム「グーグルTV(Google TV)」を刷新し、新版をリリースすると発表した。
まずはソニー製の対応テレビやブルーレイディスクプレーヤーに無料のソフトウエアアップデートを施し、その後、周辺機器メーカー、スイス・ロジテックの家庭用端末(STB)にもアップデートを提供する。
グーグルによると、新版はユーザーインターフェース(UI)を簡素化しており、インターネットへのアクセスやウェブ動画コンテンツの検索が容易になった。
また動画配信サービス「ユーチューブ(YouTube)」のコンテンツや米アマゾン・ドットコム、米ネットフリックスなどのオンデマンド映画の検索を同時に行えるようにし、スマートフォンで成功しているアプリの仕組みも導入した。
頓挫したかに見えたグーグルTV
グーグルTVは、テレビの視聴体験とウェブの利便性を融合することを目指し、グーグルが昨年5月に発表したソフトウエアプラットフォーム。
家庭の大画面テレビでウェブサイト上のビデオやテレビ番組を視聴でき、映画のオンデマンドサービスも楽しめるとして話題になったが、その後の売れ行きは芳しくなく、メディアからも厳しい評価を受けた。
英フィナンシャル・タイムズによると当初300ドルで売られていたロジテック製の端末は、100ドル程度にまで値下げされて売られるようになった。操作性に統一感がなく、魅力的なコンテンツもなかったことなどがその理由と言われている。