12月25日に総務省から発表された11月の全国消費者物価指数(全国CPI)は、「生鮮食品を除く総合」(コア)が前年同月比▲1.7%になった。9カ月連続下落だが、マイナス幅は8月の▲2.4%をピークに、3カ月連続で縮小してきている。このような動きは市場が十分想定しているところ。コア前年同月比の押し上げに寄与した品目は「ガソリン」「灯油」「外国パック旅行」など。一方、押し下げに寄与した品目は「生鮮食品を除く食料」「家庭用耐久財」などである。また、商品先物に振り回されやすい部分を除いた「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合」(いわゆる欧米型コア)は前年同月比▲1.0%となり、マイナス幅は前月から0.1ポイント縮小した。しかし季節調整済指数は過去最低の98.3である(前月比横ばい)。