マット安川 戦中からの日本を見てきた横浜港運協会・藤木幸夫会長が今回のゲスト。野田新政権への見解から今後の流通業の課題、就職問題など、幅広いお話をいただきました。

新内閣には失望。民主、自民でスクラップ・アンド・ビルドを

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:藤木幸夫/前田せいめい撮影藤木 幸夫(ふじき・ゆきお)氏
横浜港運協会会長、藤木企業株式会社 代表取締役会長。 実業家として港湾産業の近代化に取り組み、また長く日本の港湾行政に携わる。(撮影:前田せいめい、以下同)

藤木 私は民主党の新内閣に期待しただけに、裏切られた気持ちが強いです。

 野田(佳彦、首相)さんは、菅(直人、前首相)さん以上にダメだった。だって「党内融和」なんて言って人事を行い、輿石(東)さんを幹事長に持ってきたんですから。

 私はこれで民主党は終わりだと思いました。党内融和なんて100年経ってもあり得ないことです。そもそも融和できない人たちが集まっているんですから。

 日本はいま非常時です。背骨がない状態です。ですから新しい背骨を持った、新しい日本をつくってもらいたい。ところが、その背骨を抜いたのが輿石さんなど日教組です。これから背骨をつくるのは無理です。

 野田さんは党内融和ではなく、私の信じる人事をやりますと言うべきだった。そうすれば党は壊れますが、それが国民のためです。いったん全部壊す、スクラップ・アンド・ビルドが必要です。

 ある人が言っていたことですけど、自民党の中は水と油で、民主党ももちろん水と油、だから水と水どうしで一緒になり、油と油で一緒になったらどうかと。これが簡単な政治の世界の新しいつくり方です。

 水と水、油と油が一緒になり、それぞれが新しい政党になり、勝負をしてもらいたい。つまり選挙です。早く選挙をしてもらわなければダメです。

 こんな時期に選挙なんてやってられない、政治空白は許されないと言うが、いまは空白どころかマイナスなんですから。

前原発言は民主党崩壊の第1ページを開いた

 民主党で1つ救いがあるとすれば、前原(誠司)政調会長が先日ワシントンで、武器輸出三原則や、自衛隊のPKO(国連平和維持活動)の参加5原則を見直すような演説をしたことです。

 彼はたいへんなリトマス試験紙を民主党に突きつけました。これは新しいとか古いとかの話ではなく、日本人としてどうなんだということが試されているんです。民主党崩壊の第1ページを開けてくれたと思っています。