26日の東京市場はドル売りがやや優勢の展開。特段の材料に乏しい中、今晩のバーナンキFRB議長の講演という重大イベントを前にポジション調整が中心の値動きとなった。ドル円は昨晩、FRB議長の追加刺激策期待が後退したことを背景にドル買いが入り、今月9日以来となる77円台後半まで上昇した。ただ東京市場に入ると77円台前半までじりじり値を落としていった。ユーロドルは1.43台後半から1.44代前半にユーロ高ドル安が進み、その他通貨に対してもドルはじり安に進んだ。ドル安が進む中、クロス円は方向性に乏しく、もみ合いが続いた。

豪ドルは堅調に推移した。スティーブンスRBA総裁は議会証言で、インフレの上昇圧力を緩和するため行動する可能性があると発言した。同発言が伝わると、後退していた利上げ観測が一部では復活しているといい、豪ドル買いが入った。

Klugアナリスト 鈴木信秀