米アップルが7月19日に発表した4~6月期の決算は、売上高が1年前に比べ82%増の285億7100万ドルとなった。純利益は1年前から約2.25倍に増えて73億1000万ドル。いずれも四半期ベースで過去最高を更新した。
iPad、iPhoneに次ぐ主力事業に
好業績を支えたのは、スマートフォンの「アイフォーン(iPhone)」とタブレット端末の「アイパッド(iPad)」だ。アイフォーンの販売台数は1年前から約2.4倍に増えて2034万台に、アイパッドはほぼ3倍の925万台となった。
アイフォーンの台数が四半期ベースで2000万台を超えるのはこれが初めてで、アイパッドも初めて900万台を突破した。
予想を上回る好業績を受けて、アップル株は同日の時間外取引で終値を7%以上上回り、初の400ドル台をつけた。
病気療養中のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は決算発表の電話会見には登場しなかったが、発表資料で「売上高82%増、純利益125%増という過去最高の決算に興奮している」などと述べ、好決算を喜んだ。
今回も記録尽くしの決算発表だったが、実はもう1つ興味深いことがある。アイパッドの売り上げが60億ドルとなり、初めてパソコン「マック(マッキントッシュ)」の売り上げ(51億ドル)を上回ったのだ。これでアイパッドの事業は、アイフォーンに次ぐ規模になった。
この4~6月期の事業別の売上比率を見てみると、アイフォーンが47%、アイパッドは21%、パソコン/サーバーが18%となっており、この後に「音楽関連製品/サービス」(5.5%)、携帯メディアプレーヤー「アイポッド」(4.6%)と続いている。