マット安川 今回のゲスト・西田昌司さんは、菅内閣でも現執行部でもなく、民主党そのものを「消えてなくなる党」とばっさり。菅直人首相の言動がいかに演出でしかないか、原発不要論の抱える危うさと見落とし、現行憲法が日本の矛盾を作り出すジレンマなどを熱く語っていただきました。

自己の延命のために反原発を叫ぶ菅直人を断罪する!

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:西田昌司/前田せいめい撮影西田 昌司(にしだ・しょうじ)氏
参議院議員、参議院自民党国会対策副委員長、税理士。京都府議会議員に1990年から5期連続トップ当選。2007年参議院議員初当選(撮影:前田せいめい、以下同)

西田 反原発、脱原発ということが盛んに言われています。原発をやめて電力を賄えるならそれも結構でしょう。しかし、代替手段を確立できるまでには何十年もかかりますから、それまでは原子力発電に頼らざるを得ません。

 過度な節電に走れば熱中症で命を落とす人が出るのはもちろん、産業が疲弊し、いずれ所得が食糧が底を突きかねないことになる。今回の原子力災害で亡くなった方はまだいませんが、熱中症で亡くなった方はすでに何人もいるのです。放っておいたら犠牲者はもっと増えることでしょう。

 元凶は浜岡原発を止め、のみならず日本中の原発を止めかねない方向に話を広げてしまった菅直人です。東日本の問題だった電力不足を日本全国の問題にした罪は重いと言わざるを得ません。

 菅政権はすでに政府としての機能を失っています。何を実行することもなく、予算や法律の提案すらしない。復興基本法が成立したのも野党にさんざん尻を叩かれてのことです。

 だいたい彼の周囲がやる気を失っている。原発のストレステスト問題といい国会の会期延長問題といい、コロコロと指示が変わるせいで直接の担当者は右往左往させられています。海江田(万里)経産大臣にしても安住(淳)国会対策委員長にしても、見るからに「やってられない」風情じゃないですか。

 菅さんは9月下旬にも解散総選挙に踏み切る腹づもりだと思います。50日ではなく70日の会期延長にこだわったのも、延期になっている被災地の統一地方選にタイミングを合わせるため。そこで脱原発を争点にするための布石の数々も含めて、いかに自らの保身しか考えていないかが分かるでしょう。

 これはあくまで冗談ですが・・・あくまでも冗談ですよ、彼を退場させるために国民は節電をやめてはどうかと思います。結果、大停電が起きたら問題の深刻さも、彼の罪も明らかになるでしょう。