戦国の城に行く前に知っておきたい、虎口と横矢掛り

教養として役立つ「日本の城」(23)
2020.6.23(火) 西股 総生 follow フォロー help フォロー中
生活・趣味歴史
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山梨県の要害山(ようがいさん)城。撮影/西股 総生(以下同)
写真1:近年は土の城の魅力にハマる人が続出中。でも、見るポイントがわかっていないと、歩いた・登った・疲れた、で終わってしまうかも(写真はイメージ)。
写真2:林の中につづく空堀をたどる(左手が城内)。入り口はどこ? いくら守りを固めても、どこかに出入り口がないと困るよね(写真はイメージ)。
写真3:東京都・深大寺(じんだいじ)城の虎口。土塁が切れているのが、わかるかな? 二ノ曲輪から土橋を渡って、虎口をくぐると、いよいよ本丸だ。
写真4:愛知県・三河山中(みかわやまなか)城の坂虎口。高低差と土塁のおかげで、曲輪の中の様子が見えない。こんな時に土塁の上から石でも投げられたら、たまらん!
写真5:群馬県・名胡桃(なくるみ)城の枡形虎口。土塁で四角く囲まれているのがわかるかな? 次の近世城郭の枡形虎口とくらべてみよう。
写真6:静岡県・駿府(すんぷ)城に復元された東御門(ひがしごもん)。石垣と渡櫓でカッチリと四角く囲まれている。使われているマテリアル・技術は違うが、上の写真と原理は同じ。
写真7:埼玉県・菅谷(すがや)城。土塁が大きく張り出して、横矢掛りとなっている。この土塁の上からなら、かなり広い範囲を射界におさめられそうだ。
写真8:埼玉県の杉山城で横矢ごっこをして遊んでみた。左手には虎口に向かう土橋が見えていて、足元との間は空堀になっている。わかるかな?
おまけ:横浜市にある小机(こづくえ)城。これが空堀だというのは、もうわかるよね? 小机城はJR横浜線の小机駅から10分くらいのところにあって、公園になっている。川崎市在住の僕にとっても「行きつけの城」。こういう城を知っておけば、「県をまたぐ移動は控えて下さい」な状況でも、城歩きが楽しめる。

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