背景に惰性とAIブーム

 では、人々はなぜ、ますます嫌悪すると公言している国でこれほど資産を買っているのか。

 一つの理由は惰性だ。最近まで、米国は2008年の世界金融危機以来ずっと、世界各国を着実にアウトパフォームしてきた。そのため多くの投資家はまだ過去のパフォーマンスを追いかけている。

 米国市場の巨大な規模と流動性を踏まえ、米国市場への投資に「代わるものは存在しない」と考えるようになった。

 また、世界の投資家は依然、技術における米国のリードに畏敬の念を抱いている。

 ヨーロッパ人は長年、恐らく最も熱心な米国テック銘柄の買い手だったが、米国株式市場に昨年流れ込んだ外国資金の唯一最大の源泉は意外にも韓国だった。

 同国では米国か人工知能(AI)と関係した資産への買い意欲が強烈だ。

 市場のトレンドは永遠に続くものではなく、それは「Bash All Day, Buy All Night」の習慣も恐らく違わないだろう。

 米国のAI株への投資熱は、その持続性にかかわる根本的な疑問を投げかけている。どの企業がAI軍拡競争に勝つのか、あるいは勝者が米国企業かどうかが不透明だからだ。

 中国は互角に張り合えることを証明しており、中国のAIモデルの一部は米国のそれと似た性能をより安価な訓練コストで提供している。