今年のCESで現代自動車グループのブースに出品されたボストン・ダイナミクスの人型ロボット「アトラス」(1月6日、写真:ロイター/アフロ)
韓国の現代自動車が年明け早々に生産現場へのロボット導入構想を明らかにしたのを機に、韓国で熱い論争が沸き上がっている。
人とロボットはどう共存するのか。どうして今、韓国でなのか。構想とその背景を探ってみた。
発端は、年明けに米国のラスベガスで開催された世界最大級のテック見本市、CES(Consumer Electronics Show)会場だった。
2026年1月5日、現代自動車は子会社のボストン・ダイナミクスの最新の人型ロボット「アトラス」を公開した。
56の関節が360度動く
舞台上でうつ伏せになったアトラスが人間ではあり得ないような関節の動きをしながら立ち上がることから始まったデモンストレーションで、アトラスは56個の関節を360度動かしながら様々なポーズ、動作を披露した。
工場現場での活用を意識して、モノを選り分けたり運んだりして別の場所に移す動作も繰り返した。
会社側の説明によると最大50キロの重さのモノを運ぶことができる。冷凍庫の中のような零下20度の低温から夏の最高気温を超える40度までの環境で作業をこなせるという。
アトラスはAI(人工知能)搭載の人型ロボットだ。今回のデモンストレーションは、改めて実用段階に一歩一歩近づいていることを示した。
ただ、単なるCESでのデモンストレーションだけだったら、よくある近未来型技術の展示で、その後、大きな騒ぎにならなかったはずだ。
ところが、現代自動車グループが実用導入構想を示したことで、韓国内でも大きな話題となった。