米アマゾンの収益の柱であるAWS最大の年次会合「AWS re:Invent」(2025年12月1日、写真:ロイター/アフロ)
米アマゾン・ドット・コムの2025年第4四半期(10~12月期)決算は、売上高が前年同期比14%増の2133億8600万ドル(約33兆4200億円)となり、四半期として過去最高を更新した。
純利益は6%増の211億9200万ドル(約3兆3200億円)で、前四半期に続き最高益を達成した。これで12四半期連続の増収増益となる。
1株利益は1.95ドル(前年同期は1.86ドル)だった。売上高は市場予想を上回ったが、純利益は市場予想並みの着地となった。
通期の売上高は前年比12%増の7169億2400万ドルに達し、年間で初めて7000億ドルの大台を突破した。
一方で、決算発表直後の株式市場では、同社の株価が一時10%近く急落した。好決算にもかかわらず売りが先行したのは、生成AI関連を中心とした将来の設備投資額が、投資家の予測を大きく上回ったためだ。
ネット広告が初の200億ドル突破、物流効率化も寄与
2025年10~12月期の事業別売上高は、直営のネット通販が前年同期比10%増の829億8800万ドルだった。
外部出品者からの手数料収入などは11%増の528億1600万ドル、有料プログラム「Prime」の会費などサブスクリプション(定額課金)は14%増の131億2200万ドルと、いずれも堅調に推移した。
特に目覚ましいのは広告事業の躍進だ。
売上高は23%増の213億1700万ドルとなり、初めて200億ドルの大台を突破した。
自社EC(電子商取引)サイト内の広告枠需要は高く、11四半期連続で100億ドルを超えるなど、今や同社の重要な収益源へと成長している。
一方で、傘下の「Whole Foods Market」などの実店舗事業は5%増の58億5500万ドルにとどまった。
同社は採算性の低い「Amazon Fresh」や「Amazon Go」を閉鎖し、物流網の再編を通じて配送スピードの向上とコスト削減を同時に進める方針を強めている。