AWS、24%増収に加速 AI需要が成長を牽引

 収益の柱であるクラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」は、再成長の勢いを鮮明にした。

 10~12月期の売上高は前年同期比24%増の355億7900万ドルに達し、増収率は2022年7~9月期以来の高い水準を記録した。

 AWSの営業利益は17%増の124億6500万ドルで、全社営業利益(249億7700万ドル)の約5割を稼ぎ出している。

 アンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)は、AWSの成長について「コア業務とAI業務の両方で非常に高い需要がある」と強調した。

 通期のAWS売上高も前年比20%増の1287億2500万ドルと、2年連続で1000億ドルの大台を超えて過去最高を更新している。

「31兆円」の巨大投資、1.6万人の追加削減で捻出

 市場を驚かせたのは、2026年の設備投資計画だ。

 ブライアン・オルサブスキーCFO(最高財務責任者)は、インフラ投資に前年の約1310億ドルを大幅に上回る2000億ドル(約31兆3000億円)を投じる見通しを示した。

 これは前年比で約56%増という規模になる。

 この巨額投資の原資を確保するため、同社は徹底したコスト構造の見直しを断行している。

 1月にはホワイトカラーを中心に約1万6000人の追加人員削減を発表した。昨年10月の発表と合わせると削減規模は約3万人に達し、コーポレート部門の約1割を削る過去最大級のリストラとなる。

 さらに、手のひら認証決済「Amazon One」の小売店向け提供を6月で終了するなど、不採算事業の整理も急ピッチで進めている。

 これらによって生み出されたリソースを、自社製AI専用チップ開発や、米オープンAIへの最大500億ドルの出資(交渉中)といった、将来の覇権を左右する最重点分野へ振り向ける狙いがある。