高市首相とともにドラム演奏を披露した李在明大統領(李在明氏のXより)
目次

 新年早々、中国・北京で習近平主席と「中韓関係の全面復元」に合意した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が、1月13日に来日、奈良県で高市早苗首相と「日韓協力強化」に合意した。李大統領の“新年外交”について、韓国では「中国と日本を相手に“中立外交”を堅持した」と評価する声が上がる反面、中国は李大統領の新年歴訪は中国との関係復元に力点を置いていると報道している。

 韓国の外交専門家たちは李大統領の新年外交について、具体的な成果というより、「関係管理」という点において高い点数を与えている。対立している中国と日本の間で中立を守り、どちらとも関係を悪化させないことに専念した外交だったということだ。

習近平の「歴史の正しい側に立たなければならない」発言は日本を狙ったものか

 李在明大統領の中国国賓訪問の際、習近平主席は首脳会談の場で、「歴史の正しい側に立たなければならない」と発言した。これを当時、韓国メディアは「米国と日本を狙った発言」として警戒心を示したが、李大統領の訪日前日の12日、戴兵・駐韓中国大使が韓国の「KBS 9時ニュース」に出演し、発言の意味を解説した。

 戴大使はまず、国際社会で一方主義と覇権主義、貿易保護主義が頭をもたげていると指摘し、「地域と世界で重要な影響力を持つ中韓両国が覇権主義に反対し、自由貿易体制を守ろうという意味」と説明した。米国を直接名指ししてはいないが、事実上、米国に向けたメッセージであることを明確にした。

 また日本に対しては、次のように露骨な批判を加えた。

「日本はここ数年、明らかに右傾化しています。特に、高市早苗政権発足後、平和憲法の改正を進め、再武装を準備するなど、戦後の国際秩序に挑戦していますが、これは我々の警戒を呼び起こさざるを得ません。したがって、中国が言う『歴史の正しい方に立つ』ということは、単に中韓両国の利益を守るという次元を越え、戦後の国際秩序を守る責任と義務が我々にあるという意味でもあります」