4.新たなセンサーや監視装置も

 今回、10月10日のパレードに登場した新型戦車には、形だけで見れば対戦車防護用の装置、監視用の装置がある。しかし、これらの装置が実際に機能するかどうかは分からない。

 対戦車防護装備にはソフトキル型とハードキル型がある。2つの型ともに、ミサイルの接近を察知するレーダーセンサーを備えている。

 ソフトキル型には以下のような種類がある。

①センサーが察知すれば妨害電波を発し、ミサイルの飛行を混乱させる。
②チャフ(アルミの破片)を投射して、ミサイルを目標の戦車ではなくチャフの方向に飛行させる。
③煙幕を出し、誘導手やミサイル自体による誘導を難しくする。

 ハードキル型は、目標に接近するミサイルに対して、擲弾などを放出し、擲弾から出る金属破片などでそれを破壊するものである。

 監視装置には、光学カメラなどで監視するものがあり、敵戦車の位置をこのカメラで自ら識別し、その情報を車内の映像装置に映し出す。