参院選後、ガバナンスが焦点に

伊藤:そこです。我々国民民主党が、参議院選挙後にものすごく課題になるのが「ガバナンス」だと思います。

国民民主党の玉木雄一郎代表(右)と山尾志桜里氏=2021年3月(写真:共同通信社)

西田:以前、政党の規模が急拡大した日本維新の会は今難しい状況です。国民民主党も同じ道を辿る可能性もありますよね。

伊藤:私も全く同じことを思っていました。維新に心を通ずる議員がいますので、何が起きたのかを尋ねました。

 いろんな人に聞きましたが、今振り返っても、崩れていくなんらかのタイミングがあったのか全くわからないと。ただ目の前のことを一生懸命していただけだと言っていました。

 でも、結局問題なのは「ガバナンス」ですよね。では、確認書で両手を縛って拘束したら統治できるのでしょうか。

 自民党には政権や権力という名の“電流鉄柵”があって、その中にいた方が安全だし、出ようとするとアチって怪我をするようなところです。私たち野党には政権・権力という枠組みもないわけです。

 政策本位であり続けるべきだと私は思います。私たちは「対決より解決」、選挙を政治家の就職活動にしないと言ってきました。これからも続けるべきだと思っています。