我慢が前提の結婚生活からの脱却を目指して

　結婚生活には、時として「我慢」が必要だという風潮があります。しかし、我慢だけでは持続可能な幸福を築くことはできません。

　未来のBSでは、互いにやりたいことをサポートし合う姿勢が重要です。

　例えば、妻が趣味の教室に通いたいと思っているなら、その時間を夫が家事や育児でサポートすることで実現できます。

　一方、夫がキャリアアップを目指して資格取得に挑戦したい場合、妻がその勉強時間を確保するために協力することも考えられます。

　このように、お互いの目標を尊重し、支え合うことで「我慢」ではなく「協力」の精神を育むことができます。

　さらに、相手のやりたいことを理解し、それをサポートすることができれば、相手は「結婚しているから自分のやりたいことができている」と感じられるようになります。

　例えば、妻が地域活動に参加して新しい人脈を築きたいと考えている場合、夫が子供の世話を引き受けることでその夢を支えることができるでしょう。

　この感覚は、夫婦の「資産」の増加に直結します。

　そして、その資産の増加が見える化されることで、返報性の法則が働き、互いに資産の増加に貢献しようとする好循環が生まれます。

やりたいことを持てる環境を整える

　一方で、パートナーが「やりたいこと」を持っていない場合もあります。その背景には、「やらないといけないこと」に囚われていることが多いです。

　家事や仕事、親の介護など、目の前の課題に追われると自分の未来について考える余裕がなくなります。

　そのため、夫婦で「やりたいこと」を見つけるサポートも大切です。

　一緒に新しい趣味に挑戦したり、将来について具体的なイメージを描いたりする時間を設けることで、互いの可能性を広げることができます。

　例えば、パートナーが新しい趣味として陶芸教室に通いたいと考えている場合、一緒に教室を見学したり、その時間を確保するために家事を分担したりすることが挙げられます。

　また、自分がやりたいことを持たないと、相手がやりたいことに取り組んでいる姿を妬んでしまい、無意識に妨害してしまうケースもあります。

　こうした状況を防ぐためにも、夫婦で「お互いが取り組みたいことリスト」を作成し合うなどして、互いにそれを叶えるためにどうサポートできるか話し合うことが効果的です。

　やりたいことを持てる環境づくりが、夫婦関係の質を向上させます。