イーロン・マスクの知的能力の代替性
途方もないと言えば、米国経済で、そして今では政治の世界でもあちこちに顔を出しているイーロン・マスク氏のIQの代替性について問わないわけにはいかない。
この南アフリカ生まれの起業家は、たぐいまれなる知的能力と明快なビジョンに恵まれており、最大級のライバルでさえ一目置いているほどだ。
ある電気自動車メーカーの最高経営責任者は、マスク氏がソーシャルメディア会社X(旧ツイッター)をプロパガンダの道具として利用する様子に個人的にぞっとしたものの、「ク○素晴らしいレジェンドだと思うよ」と筆者に話してくれた。
マスク氏はかっこいい自動車とロケットを作ることには長けているものの、自分個人のブランドをソーシャルメディアの分野に拡張する試みは思い通りに進んでおらず、Xからユーザーや広告主が大量に逃げ出す事態に直面している。
それでもマスク氏は440億ドルで買ったこのメガホンを、ドナルド・トランプ氏の選挙応援に使用した。
そして今度はその次期米国大統領が、政府効率化省なる組織を新たに設け、共同代表者の一人に「超天才」のマスク氏を起用する。
官僚制を縮小するため、マスク氏は「ありふれた経費削減業務のために週80時間以上働いてもいいという、IQが素晴らしく高い小さな政府革命の支持者」を募集している。
すでに、連邦政府にある400の部署の4分の3を廃止したいと述べている。同氏の投稿によれば「99で十分」なのだという。