「IONIQ5」の改良モデルは航続距離アップ

 今回の発表会では、改良モデルの実車を公開したほか、新モデル導入についても言及した。

 まず、現在の主力モデルである「IONIQ 5」については、商品改良モデルを公開した。最大の特徴は搭載する駆動用電池の容量アップだ。

ヒョンデのハイパフォーマンス系ブランド「N」も「IONIQ 5 N」日本発売を受けて強化している(写真:筆者撮影)

 初代日本仕様では、スタンダード仕様とロングレンジ仕様の2種類があったが、販売のほとんどがロングレンジ仕様だったこともあり、今回は新設定では電池容量を従来のロングレンジ仕様より15%大きい84kWhに統一した。改良モデルは後輪駆動車タイプとAWD(全輪駆動車)タイプがあり、満充電での航続距離は618km(従来のロングレンジ仕様)から703km(後輪駆動車)まで伸びている。

 あわせて、モーター出力を5%増の168kW(後輪駆動車)、また最大トルクを6%増(AWD)に引き上げて運動性能を上げた。

 ドライビングモードでは、これまでの「ECO」「NORMAL」「SPORT」に加えて「MY DRIVE」を設定して走りのアレンジの幅を広げた。
 
 KONAについては、日本専用車としてアウトドア志向の「Mauna Loa」を全国30台で限定発売する。電池容量は64.8kWh。

日本市場専用車「KONA Mauna Loa」(写真:筆者撮影)

 Mauna Loaとはハワイで「長い山」を意味する言葉。自然豊かなハワイをイメージし、専用カラーのミラージュグリーンと、バンパーやホイールに艶を抑えたブラック塗装をほどこした。インテリアも国内未導入のセージグリーンを採用している。

 さらに、2025年春にはKONAよりもボディサイズの小さい「INSTER」を導入する。ボディ寸法は、全長3825mm×全幅1610mm×全高1575mm、ホイールベース2580mmとなる。