よさげな人は30歳までに結婚している現実

「初婚平均年齢って男性が31歳、女性は29歳のはずでは」と思う方も多いだろう。これは「平均値」で、結婚する人の数が最も多い「最頻値」の年齢の山はもっと早い段階で来る。

 2020年の初婚年齢の最頻値は、女性が26歳、男性が27歳。初婚平均年齢の上昇は、高齢で初婚を迎える人の出現が影響しているだけなのだ。

平均値と最頻値考察~「平均初婚年齢」と「初婚年齢の最頻値」の間には3歳から4歳の差(厚生労働省)

出所:男女共同参画局のHPより
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 つまり「30歳を過ぎても大丈夫、まだ自分は平均」と考えていたら時すでに遅し。結婚したい「よさげ」な男女は、30歳までにだいたい「片付いて」いる。30歳以上の婚活は「敗者復活戦」である。

「敗者」が婚活に投じるコストは、年齢を追うごとに上がっていく。

 婚活サービスの代表といえば、「婚活アプリ」「婚活パーティー」「結婚相談所」がある。これらのサービスは、面倒見のよさによって高額になっていく。

 業者によって異なるが、男性の場合、婚活アプリは月額4000円程度、婚活パーティは1回7000円程度が相場のようだ。

 一方、結婚相談所は初期費用だけで、男性は10万~50万円くらいかかる。

 結婚相談所の婚活アドバイザー舞さんは、「結婚相談所は、他の婚活サービスでマッチングが難しい方にメリットがある」と話す。

「婚活アプリは、マッチングが成立しない限り相手の方に会えません。婚活パーティも、参加したものの、お相手の方と連絡先の交換まで至れないと意味がない。それに対して、結婚相談所は強制的にお見合いができるシステムですから、とにかく相手と1対1で話をすることは可能です」

 結婚相談所は婚活サービスの中でも最後の砦(?)とも言える存在なのだ。そのため結婚相談所の会員年齢は、ほかのサービスより高めだ。

「当社の会員のボリュームゾーンは34~39歳、次に多いのが40~44歳と45歳~49歳の中高年。20代の方は非常に少ないです」