コメンテーターとして活躍する元衆院議員の杉村太蔵さんが、100年以上の歴史を誇るテニストーナメント「毎日テニス選手権(通称:毎トー)」(毎日新聞社主催)に挑戦した。高校時代は国体で優勝するなど輝かしい実績を誇る杉村さんだが、その後は競技から遠ざかり、25年ぶりの公式戦出場となった。
ベテランの部(40歳以上男子シングルス)にエントリーした杉村さんは、7月3日に行われた第1回戦で安田智昭選手(NTTドコモ)と対戦。第1セットを0-6で落としたが第2セットを6-3で取り返し、最終セットの10ポイントマッチタイブレークに突入する。0-5から巻き返しを見せたものの、あと一歩及ばず7-10でタイブレークを落とし惜敗した。
今回の毎トー挑戦は杉村さんにとってどんな意味があったのか。今後目標とする理想的なテニスライフとは? 杉村さんに話を聞いた。(鶴岡 弘之/JBpressシニアエディター)
25年間の社会人経験が試合に活きた
──安田選手との試合は第2セットから見事な巻き返しでした。試合前に「勝負は第2セット」と言っていましたが、その通りの展開でしたね。
杉村太蔵氏(以下、敬称略) 1セット目というのは相手のボールになかなか慣れないし、僕もずっと試合に出ていませんでしたから体もあまり動かないだろうなと。だから第2セットからが勝負だと思っていました。
──実際に2セット目から見違えるようなプレーになりました。