(英エコノミスト誌 2023年7月22日号)

外食産業は順調に回復してきたが・・・

経済成長が鈍化し、デフレに陥るリスクもある。

 米国のジャネット・イエレン財務長官は今月の北京訪問の折、現地の外食産業のために一肌脱いだ。

 まず、雲南料理で知られるレストランを代表団とともに訪れて食事をした。そのレストランは後日、イエレン氏に敬意を表し、同氏が堪能したメニューを「財神菜単」と題して公表した。

 財務長官はまた、女性の起業家や経済学者との昼食会も開催した(本誌を発行する英エコノミスト・グループからも1人参加した)。

 中国が昨年末にゼロコロナ政策を廃止して以来、各地のレストランは繁盛しているものの、中国経済のそれ以外の部分に対して「財神」はそれほど優しくない。

 7月17日発表の国内総生産(GDP)統計がその証拠だ。

6.3%の成長は立派に見えるが・・・

 それによると、今年4~6月期の経済成長率は前年同期比6.3%だった。

 立派な数字に見えるが、事前の予想には及ばなかった。また、比較対象の2022年の水準が上海など都市部でのロックダウンのせいで低かったことから、その分かさ上げされた面もある。

 前期(1~3月期)と比べた成長率は0.8%にすぎず、こちらは年率換算しても3.2%にしかならない(図1参照)。

図1(上)と図2(下)