新しい年、早々にオミクロン感染しないよう、2022年の1年を新型コロナウイルス感染症の観点から振り返ってみましょう。

 冒頭に、縁起の悪いデータですが、我が国の新型コロナによる日々の死者数推移を見てみましょう。

 12月28日、1日あたりのコロナ死者数は415人を数え、最悪記録を塗り替えてしまいました。

 しかしこうした事実は、それとして強調された形で報道されているとは思われません。

 いわゆる「2類5類」の議論(https://www.tokyo-np.co.jp/article/217321)を筆頭に、出費を抑える方向に政府方針が転換し、新型コロナウイルス感染症については、オミクロン株が「弱毒」であるためなどとして社会経済の回転再開を優先。

 報道もそのあおりか、コロナ対策に関する一般報道は絶対数が減っているようです。

 本稿執筆時点の12月29日、ネットニュースのヘッドラインにコロナの3文字はなく、少し辿ると、関連記事として「42歳の女性がコロナワクチン接種後に急死」で判明した「ズサンな死因究明」(https://news.yahoo.co.jp/articles/fe55b974ae9e78f83e862fe5d43eaeee187bbdc2)がある程度。

 しかし2022年の12月の晦日、大晦日時点で、日本の新型コロナウイルス感染症は

1日の死者数=415人(過去最多、同上https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html

1日の新規感染者数=21万6912人(厚労省オープンデータによるhttps://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html

累積感染者数=2876万4223人(12月28日時点https://www.worldometers.info/coronavirus/country/japan/

 約2900万人というのは全国民の「5人に1人」を既に超え、4人に1人に近づきつつある勢いを示し、これが病院に殺到したり、医療費が嵩むと国庫負担が・・・といった役人発想の「医は算術」、霞が関のある種の危機感の欠如は、つける薬のない状況のように見えます。

 しかし、現実はこのように最多・最悪の被害記録を日々塗り替えている状態です。

 冒頭の厚労省発表資料によるグラフをよく見てください。昨年の大晦日、累積のコロナ死者数は1万8000人台で2万人に手が届いていませんでした。

 1年後は・・・5万8000人を超え、6万人に手が届く。

 つまり現時点までの「日本のコロナ死者」は、3人に2人が2022年に、もっと言えば、2人に1人は今年の下半期に、4人に1人はこの秋冬の「コロナ第8波」の裾野以降に発生しており、現在「垂直急上昇」に近い勢いを見せている。

 そうした眼前の趨勢を知らずに発言する政治家、すでに決まったことに固執し目の前を見ない役人などの水準で「日本の防疫」を考えなければ、本当に国を危うくしてしまうことを恐れます。

 なぜ日本のコロナはこんなにひどい状況にあるのか?

 先に私の仮説的な結論を述べるなら、世界最速の「高齢化社会先進国」である日本で、コロナは年寄りを狙い撃ちにして「人口を減らす」ファクターになる可能性があります。

 これを「医療費負担が軽減して好都合」程度に考えている者もいる可能性があることを「つける薬がない」と記しています。

 以下では過去1年というより、ここ3年のコロナ全体の推移を振り返り、来年、コロナに罹らないために、またご高齢の読者には、コロナで殺されずに済むにはどうしたらよいか、データに基づいて検討してみます。