「初老」──そう呼ばれる年代になったとき、どんな楽しみが待っているのだろう。「はじめての初老」を迎えたコラムニスト・石原壮一郎と漫画家ザビエル山田がタッグを組んだ「怒らない、悩まない、嫌われないための……」いや、「新しい老」と向き合うための「初老」養成講座。(JBpress)

文・石原壮一郎/4コマ漫画&イラスト・ザビエル山田

初老の落とし穴「想像以上に若者に激しくドン引きされる冗談」

「初老の常識」と「世間一般の常識」は、初老が思う以上に違ってしまっています。とくにズレが大きいのが、どういう冗談がOKでどういう冗談がNGかという感覚。

(巨乳の女性に向かって)「重そうだねえ。肩凝るでしょ」

(髪型を変えた女性に向かって)「あれ、失恋でもしたの?」

 いくら初老といえども、令和の今、さすがにこんなことは言いません。しかし、初老が若い頃は、オフィスでも友だち同士でも、あちこちで飛びかっていました。言った覚えがないわけではない初老のひとりとして、今さらですがお詫び申し上げます。